「社会起業」の言葉の定義

そもそも、「社会起業」ってなんだろーって話。

いろんな人・団体が様々な定義づけをしているみたいですが、

日本語としての「社会起業」という言葉については、

多くは英語の「social entrepreneur」を「社会起業家」と

訳しているところからきているようです。


そのへんの概念が、わりと整理されてる情報として、

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 ETIC. ソーシャルベンチャーセンター
 −http://www.etic.or.jp/social/sv/
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がありました。


他にもいろんな定義づけがあるようですが、

個人的に一番しっくりいったのは、

「How to Change the World」の筆者デイビット・ボーンステイン氏の

 「社会を変化させる力そのもの(transformative force)、だと見ている。
 社会の重要な問題を解決に導く、新しいアイデアをもち、いかなる容赦もなく、
 自らのビジョン実現を追及している人たち。そのアイデアが、
 可能な限り広がるそのときまで、簡単にはNo(できない)と投げ出さず、
 諦めない人たちである。」


って言葉。

概念として、どんな位置づけにするかってのはそんなに興味はないけど、

最後の「諦めない人たち」ってのが、
自身の思ってる印象とだいぶ近かった。


ちょっと前に、ワタミの渡邉社長の本の中に

 「できるできないではなく、やらなくちゃならない」

って言葉が書いてあるのをみて、気に入ってたのですが、
社会起業って、そうやって「やらなくちゃ」で始まった事業(行動)が、
そのままの思いで、継続できることなのかもしれない。

最初のActionと、その継続。

これほど難しいこともないのかも。

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社会起業の市場規模

ソーシャルビジネス市場規模について考えてみた。

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(日本)
 ・市場規模約2,400億円
 ・事業者数:約8,000
 ・雇用規模:約32,000人
 ※NPO法人が約半数、営利法人が約2割。

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(英国)
 ・市場規模約270億ポンド(約5兆7,000億円)
 ・事業者数:約55,000
 ・雇用規模:約775,000人

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なんていうか、これだけみると、

「日本はまだまだソーシャルビジネスが発展途上だなー」

とか、安易に思っちゃうけども、

ふと、

他の産業と比べてどうなんだろーとか思った。

そしたら、

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市場規模
 ・時計業界約2,086億円(日本時計協会資料、06年ウォッチとクロックの生産額合計)

 ・インターネット広告業界約3,630億円(06年電通調べ)

 ・インターネット音楽配信業界約535億円(日本レコード協会発表)

 ・映画業界約7,300億円(レジャー白書2006,映画鑑賞とビデオソフト業界合計)

ここらへんが、日本のソーシャルビジネス市場規模が近い産業。

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で、

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市場規模
 ・家電量販店業界約5兆2,584億円(業界上位企業の売上高合計)

 ・旅行業界5兆8,679億円(06年度主要50社取扱高合計・国土交通省)

 ・広告業界5兆9,954億円(06年 電通「日本の広告費」)

ここらへんが、英国のソーシャルビジネス市場規模が近い産業。

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この数値を鑑みると、単純に「日本もまだまだー」ではなくて、

いかに英国のソーシャルビジネス市場規模が大きいのか、

が実感できたりします。


それに、なんとなく、今後の方向性が見えてきたりもします。


もちろん、切り口がそれぞれ違うので

単純比較はできないけども(-。-)y-゜゜゜



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 【各種データの出展】
 ・サイエンスポータル
  −http://scienceportal.jp/news/daily/0804/0804041.html
 ・経済産業省−
  −http://www.meti.go.jp/policy/local_economy/committee/index.html
 ・2008年版 図解革命!業界地図(高橋書店)
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社会起業の現状

本日時点のトレンド把握

Google検索結果:
 「社会起業」:1,150,000件
 「ソーシャルベンチャー」:36,600件
 「ソーシャルアントレプレナー」:30,000件

テクノラティ検索結果:
 「社会起業」:1,740件
 「ソーシャルベンチャー」:173件
 「ソーシャルアントレプレナー」:115件

日経テレコン検索結果(過去1年):
 「社会起業」:48件
 「ソーシャルベンチャー」:7件
 「ソーシャルアントレプレナー」:10件

日経ビズボード検索結果:
 「社会起業」:64件
 「ソーシャルベンチャー」:4件
 「ソーシャルアントレプレナー」:17件

Google Trendsサーチ結果
 「社会起業」という言葉が、2007年の秋頃からトレンドとして表出。
 「social entrepreneur」は、2007年はじめ頃からトレンドとして表出。
 (2005年頃から、少し傾向がではじめている)

また、平成19年9月より、
経済産業省において、「ソーシャルビジネス研究会」が
月に一度のペースで報告されており、
議事要旨、議事録、配布資料はこちらからDLできるようです。
http://www.meti.go.jp/policy/local_economy/committee/index.html

まだ定義づけがあいまいな言葉だけれど、
じんわりと広まってる傾向にはあるようです。


ただ、忘れちゃいけないのは、
政府(行政)も民間(企業)も手の届かない範囲をカバーする活動は、
「社会起業」なんて言葉がなくても、
昔から(個人)をベースに行われてきたものである、ってこと。

活動の形態が、ボランティアであれ、NPOであれ、民間企業であれ。

それを忘れずに、
これまで個人の善意・献身に支えられてきたもの、
支えきれなくなって、そのまま手付かずになっているもの。

そういったものに、事業的継続性をうまく付加して、仕組み化し、
まわしていきたい。

経済産業省が定義した「ソーシャルビジネス」は、
「社会性」「事業性」「革新性」の3つが要件になっている。

「革新性」がないと、だめなんだろうか、とも思ったが、
良く考えると、この「革新性」がないことには、
本質的な課題解決には、結びつかないのかもしれない。

イノベーションの必要性。

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なぜ社会起業か

まずはじめに、
なんで社会起業についてのブログを立ち上げようと思ったのか。

今から数年前の大学1-2年の頃(1999年頃)。

まだ「社会起業」なんて言葉は聴いたこともなくて、
世の中的には「NPO」って言葉が聞こえだしてた。

たしか法改正して、設立の認証手続きが簡素化するとかしないとか
言ってた頃だった気がする。

なんとなく「ボランティア」って活動に興味があって、
地域の子供と週末にキャンプにいったりする活動に参加しつつ、
ゼミでの卒論テーマは「アメリカの市民社会とNPO」。

漠然と、「ボランティア=自発的行動」って発想が植え付けられ、
今後は日本でも、市民が主体となった活動の必要性が
大きくなるだろうなぁと考え出した頃、大学を卒業して、就職した。

馬車馬のごとく働きながら、
ボランティア活動に自分で参加する機会も、発想も、忘れかけてた。

そんな新卒1年目、父親が病気で倒れ、両目を失明。

翌年には母親も倒れ、それまで「健康」が売りだったはずの一家は、

一転して病院にお世話になりっぱなしの日々になった。

病院によく行くようになって気になったのは、
いわゆる「病院」の中の、なんとはなしの閉鎖性。

本来、サービスを提供する側と受ける側のはずなのに、
圧倒的に立場の弱い患者側。

今では、もっと患者側にも高い意識が必要だと考えるようになったけど、
当時は「なんだこれ?どんだけ提供側の意識が低いんだ?」って、
感じることが多かった。
(働きながら介護もしたりとか、自分自身、
心に余裕もなかったんだろうけど。。)

そんな折、両親が共に他界して時間が経つにつれ、
「こんな状況は、誰かがなんとかしなくちゃいけない」って思いが募り、
とりあえず会社を退職。

有休の消化をしている期間にいろいろ調べてるうちに、
医療機関に対して、患者側の思いを届けて、共にWin-Winの関係性を
目指す「病院の通信簿」というサービスを提供しているベンチャー企業を
発見、応募、1週間後には内定。

成長市場にのれてる某一部上場企業から、
従業員数一桁(役員3名+従業員1名)の
弱小ベンチャーの一員になってみた。

この会社では、明確に「社会起業」「ソーシャルベンチャー」って言葉を
使うことはなかったけど、事業のビジョンは限りなくそれに近かった。

NPOという「非営利活動」とは別のカタチで、
事業としての(ビジネス的な)継続性と、社会的な課題解決は、
両立することができるのか。

それを、自分の身をもって判断するのが1つの目的だった。

そして、それは「可能なんだ」という結論に辿りつくことができた頃、
一方で、そのためには課題もまた多い、ということがわかってきた。

その課題を解決するための手段として、同社を退職。
今度は、外資系のコンサルティングファームに転職した。

遠回りのような気もしたけれど、実際に社会起業の成功モデルとして
取り上げられる海外の事例を見ても、自分自身が直接感じた
医療業界の特性、変遷、現状を見ても、
それがベストの選択なんだと思った。

その会社で働きだしてちょうど1年。

まだ、根本的な問題解決に向けた糸口は見えてこないけど、
少しずつ、自分の進むべき方向性が見えてきた気がする。

本当は、とにかく走り出してから、考えながら走る、
そんなアプローチがよいのかもしれない。

でも、20代はとにかく、全力で仕事に走ることにした。
そのかたわらで、少しでも、今の自分にできることはないのか?

考えてたら、「社会起業」をテーマにして、
ブログを書くことにいきあたった。


まだまだ目的は漠然としてるけど、


「社会起業」「ソーシャルベンチャー」


そんなキーワードで、少しずつ、
アウトプットを出していきたいと考えてます(-。-)y-゜゜゜


2008年6月8日@梅雨どき

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Tag : 社会起業 ソーシャルベンチャー NPO ボランティア